葬儀の際にご用意いただくもの
葬儀で贈られる花は、祭壇の横に飾る背の高いスタンド花がほとんどです。
スタンドの脚には「子・孫全員」などの名札をつけます。花は個人の名前で贈ることもありますが、親族の場合は、同じ立場の人同士で花代を相談して分担するのが一般的です。例えば、いとこ同士で相談して、いとこ全員に一対のスタンド花を贈ることになります。しかし、これは絶対にしてはいけないことではありません。同じ立場の人と十分に話し合いましょう。果物や缶詰などの名札を入れた籠を盛籠と呼び、生花と同様に祭壇の脇に飾ります。お花のお供え物と同様に、贈るか贈らないか、金額はいくらにするかなど、立場のある人と相談して決めることが大切です。花輪とは、葬儀社の玄関に飾る背の高い大きな造花のことです。供花や埋葬籠と同様に、孫に贈るかどうかは、自分の立場の人と一緒に話し合って決めることが大切です。例えば、孫には全員が花輪を贈ることになるので、家族全員で一緒に花輪を贈ることになります。しかし、自宅葬の玄関先を飾るためにリースが使われていたため、葬儀が盛んな都市部では式場には飾らない傾向があります。リースに熨斗を付けて供養する方法もあります。親族だけでなく、どんな立場の人でも供養することができます。特に遠方の親戚で、家族全員の名前で花などのお供え物を贈る立場の人がいなくて、自分の名前で高価なものを贈るのは気が引けるという場合に適しています。小包の中身はお菓子やジュース、ビールなどの飲食物で、葬儀用の熨斗をかけます。熨斗は黒と白の水引で印刷されていますが、地域によっては黄色と白で印刷されているところもあります。浄土真宗以外の場合は「御霊前」、浄土真宗の場合は「御仏前」と書きます。前述したように、葬儀でお供えするものは関係性によって変わってきますので、同じ立場の人がいる場合はコミュニケーションが欠かせません。